アスファルトフィニッシャーとは
アスファルトを舗装するために使う建設機械です。
そのため、道路や駐車場などの工事現場で活躍します。
アスファルトの舗装工事では、まず路盤をしっかりと整地し、その次にアスファルトを敷き詰める工事に入ります。
アスファルトフィニッシャーの構造
- ホッパー
アスファルトの合材を積載する、カゴのような装置
- トラクタ
車体を牽引する部分
- スクリード
アスファルトを敷均し(しきならし)する装置。舗装幅に合わせて広げられていて、アスファルト合材が固まらないように一定の温度に加熱されている
- ディーゼルエンジン
車体全体を動かすための原動機
メーカーによって差はありますが、ホッパーの後ろ側に運転席があり、さらにその後ろにスクリードが付いているタイプが一般的です。
アスファルトフィニッシャーの使い方
小型のものを除いて、運転は基本的に2名で行います。
車両を操作する運転者と、スクリードを操作する人(スクリードマン)に分かれて道路などの舗装をしていきます。スクリードの幅によって車両が分類されているのですが、日本で普及しているのは大体6メートル以下のものです。中にはスクリードの幅が9メートル~12メートルにもなる大型の車両もあるのですが、道路や駐車場のアスファルト舗装では特殊な場合を除いて、6メートルぐらいの車両を使う現場がほとんどです。慣れないうちはスピードを落として、一部分を敷均したたら均等さを確認する作業を繰り返していきましょう!
アスファルトフィニッシャーの仕組み
まず、ホッパーからコンベアをつたい合材がスクリード部に送り出されます。そして、送られてきた合材をスクリードが敷均す仕組みになっています。
日本の道路は、全部このように作られています。
アスファルトフィニッシャーの走行機能は2種類
走行タイプはクローラータイプとホイールタイプの2種類あります。
何が違うかというと、走行部分の機能に差があるのですね!
■クローラー式とホイール式のちがい
- クローラー式
キャタピラーで走行するタイプ。公道は走れないけど、接地面積が広くて安定性が高い点がメリット。急匂配の現場や、軟弱地盤の現場で使われている。
- ホイール式
タイヤで走行するタイプ。そのため、大型特殊自動車としてナンバーを取得すれば、公道もガシガシ走行できる。
アスファルトフィニッシャーの用途〔舗装〕
アスファルトフィニッシャーが使われるのは、道路の舗装作業をする時。その中でも作業の一番メインとなる、アスファルトを敷く作業に使われます。ただ、アスファルトフィニッシャーが登場するのは作業のかなり終盤で、それまでにたくさんの作業があるのです。しっかり締め固まった路盤と、安定した路床が不可欠です。もしその部分に手を抜いてしまうと、耐用期間がとても短い粗悪な道路を作ってしまうことになります。
路盤・路床とは?
舗装作業を終え、敷きならす段階でアスファルトフィニッシャーの出番です。作業時のアスファルトフィニッシャーの走行速度はかなりゆっくりしていますが、キレイにアスファルトを敷くためには、一定の速度で止まることなく進み続けることが大事なのです。万が一、ホッパー内のアスファルト合材がなくなると大変なので、合材を積んだダンプトラックを並行させることもあります。
アスファルトフィニッシャーがアスファルトを敷き詰めたら、最後にロードローラーなどで押し固めて完了です。